Prerequisite (必要条件)をカバーするための fast track コース
私が通うことに決めたカリフォルニア州立大学フラトン校 (California State University, Fullerton) には学部レベルの必要条件を満たしていない人のために fast track コースというものが用意されています。
prerequisite と fast track コース
学部や大学院でアドバンスドのクラスにはだいたい prerequisite (必要条件)が設定されていて、このクラスのをとる前にこちらの基礎クラスをとらなければならない、という条件がつけられています。
大学によっては、それ用のテストで合格点をとることによって prerequisite をパスできるところもあります。
カリフォルニア州立大学フラトン校では、まったく関係のない学部から Computer Science の Master コースに入ると、学部レベルのクラスを 12 個ほどとらなくてはなりません。
fast track のコースはそんな prerequisite をたくさんとらなければならない大学院生のために用意された、準備クラスのようなものです。
2 つのクラスがギュっと詰まって 1 つのクラスになっていて、とった単位は学位取得に使うことはできません。
私が免除されたクラスは約 3 分の 1
私の日本の大学での専攻は Information Systems Engineering 、今回の専攻は Computer Science で結構似ていたのですが、prerequisite の中で免除されたのはだいたい 3 分の 1 くらいでした。
2 つのクラスが 1 つのクラスになっているうちの、1 つだけが認められたりして、結局そのクラスをとらなければならなかったりしました。
下のリストがカリフォルニア州立大学フラトン校コンピュータサイエンス学科の fast track クラスです。
- Comp Sci 901 Programming Concepts and Fundamental Data Structures
- Comp Sci 902 Computer Architectures and Low-Level Languages
- Comp Sci 903 File Structures and Database Systems
- Comp Sci 904 Advanced Algorithms and Data Structures
- Comp Sci 905 Programming Languages and Compilers
- Comp Sci 906 Operating Systems
私が日本でとったと認められたのはブルーの部分。
ということで、丸々免除になったのは Comp Sci 902 だけでした(苦笑)。
fast track クラスのレベル
Fast track クラスは 2 つのクラスが 1 つになっているので授業が進むスピードが速く、まったく Computer Science を学んだことのない人にとっては少しハードです。
カウンセラーに進められ、通常の学部のクラスをとっている人も結構いました。
大学院生が集まるクラスの GPA (評定平均)はほとんど 3.0 以上(満点は 4.0 です)。 それ以下になると卒業が危うくなるからです。
学部のクラスの GPA は、まじめに受けない人もいるので 2 点台だったりします。
ですので、私も 1 つだけが認められた下のようなケースは fast track クラスを受けずに、学部の Fundamental Data Structures と Compilers のクラスをとりました。
- Comp Sci 901 Programming Concepts and Fundamental Data Structures
- Comp Sci 905 Programming Languages and Compilers
1 学期間にとるクラス数はだいたい 3 から 4 クラスなので、prerequisite を修了するのに、約 1 年 かかりました。
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